高校野球の話題と雑学 (地方大会)


予選地域が5回も変わった県がある (山梨県)
山梨県は戦前は甲信越大会に出場していたが、戦後は甲神静大会となり、神奈川県の独立で山静大会となった。1959年には埼玉県との西関東大会に移り、さらに75年には群馬県との北関東大会に組み換え。78年から山梨県大会となっている。
地方大会決勝を全国大会の会場で行ったことがある (1915年夏・山陰)
第1回大会の山陰大会決勝は、鳥取県の鳥取中と島根県の杵築中の対戦となったが、この試合は全国大会の会場である豊中グラウンドで行われている。試合は5-2で鳥取中が勝ち、敗れた杵築中は帰郷した。
地方大会で100連勝した学校がある (1999年・北海道)
北海道は支部毎に予選を戦うが、名寄支部の稚内大谷高は、1999年秋の大会で天塩高に敗れるまで、同支部の公式戦で100連勝を達成している。
20年連続して県大会決勝に進んだ学校がある (福井県)
福井商は1984年夏の福井大会で決勝戦に進んで以降、2003年夏までの20年間連続して県大会の決勝に進出している。この間の戦績は10勝10敗のちょうど五分。なお、その後2005年以降の9年間でも8回決勝に進んでいる。
史上最大の得点差は122-0 (1998年夏・青森)
1998年夏の青森大会2回戦、東奥義塾高-深浦高の試合は、7回コールド122-0だった。東奥義塾高は86安打を放ち、78盗塁。投げては5投手でノーヒットノーラン。
1イニングが2球で終わったことがある (2019年夏・北北海道)
2019年夏の北北海道十勝地区大会1回戦、帯広緑陽高-帯広工の3回表、帯広緑陽高は先頭打者が初球打撃妨害で出塁。次打者は初球一塁ライナーで併殺となり、その次の打者も初球内野フライで凡退した。打撃妨害の投球は球数に数えないため、記録上このイニングの球数は2球となった。
延長18回裏、逆転サヨナラの試合がある (1955年夏・北陸)
1955年夏の北陸大会1回戦、富山高-金沢泉丘高の試合は、延長18回表に富山高が1点を勝ち越したが、その裏三振に打ち取った球をパスボールしたことをきっかけに、逆転サヨナラ負けを喫した。
再試合も引き分け、再再試合になったことがある (2003年夏・福井県)
1998年夏の福井大会1回戦大野東高-敦賀気比高の試合は、初戦5-5、再試合3-3で、ともに延長15回で引き分け、再再試合となった。再再試合では敦賀気比高が6-1で勝利。
2日で35イニング完投した投手がいる (1935年夏・島根県)
1935年夏の島根大会1回戦松江中-大田中の試合は、延長23回1-1で引き分け。翌日の再試合も延長12回となり、大田中が勝っている。松江中の売豆紀浩邦投手は両試合を完投、朝日新聞社から地方大会として異例の朝日牌が贈られている。
応援団が審判に暴行したことがある (1950年夏・北陸)
1950年夏の北陸大会の初戦、高岡東部高-武生高の試合は3-2で高岡東部高が勝ったが、塁審の判定に怒った高岡東部高の応援団がグランドにおりて審判に暴行、同校は除名され、同年秋の北信越大会に富山県勢は出場できなかった。
決勝戦に警官が出動したことがある (1954年夏・東中国)
1954年夏の東中国大会の決勝戦は米子東高が延長10回サヨナラ勝ちしたが、敗れた関西高の主将の抗議を機に同校ファン1000人がグランドになだれ込み、警官が出動する騒ぎになった。そのため、米子東高が優勝旗を受け取ったのは帰途の倉敷のホームだった。

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